ノズルチェックのやり方と見方

ノズルチェックは、インクジェットプリンターが自分のファームウェアから印刷するパターンです。すべての色のすべてのノズルから細い線を描くので、途切れがあればそのノズルからインクが出ていないことが分かります。このパターンを Web サイトが代わりに印刷することはできません。ダウンロードした PDF は、普通の文書と同じようにドライバーを通るからです。診断にはプリンター本体のノズルチェックを、実際の内容での仕上がり確認にはテストページを使ってください。

ノズルチェックとテストページの違い

  • ノズルチェック:プリンター自身が、そのプリントヘッド専用に設計されたパターンを印刷します。詰まったノズルが直接分かります。ノズルチェックがあるのはインクジェットプリンターだけです。
  • テストページ(TestDock のプリンターテストページや CMYK テストページなど):ドライバーを通して送る普通の文書です。実際の色、グレー、文字がどう出るかが分かり、倍率や設定の判断にも役立ちますが、ノズル 1 本ごとの状態までは分かりません。

両方を使い分けます。ヘッドのクリーニングが必要かどうかはノズルチェックで判断し、そのあと印刷の見た目が正しいかをテストページで確認します。

ノズルチェックの印刷方法

A4 かレターの普通紙をセットし、エラーやインクの警告を先に解消しておきます。インク切れの警告が出ている間は、ほとんどのプリンターがメンテナンスを実行しません。そのうえで、プリンターに応じて次のように操作します。

  • エプソン:Windows のプリンタードライバーでメンテナンス用のタブ(Maintenance、日本語版では[ユーティリティ]など)を開いてノズルチェックを選ぶか、プリンターの操作パネルから実行します。ネットワーク接続ではドライバーのユーティリティが使えないと記載している Epson のガイドもあります。その場合は操作パネルを使ってください。
  • キヤノン:Canon IJ Printer Assistant Tool を開いてノズルチェックを選ぶか、プリンター本体のメンテナンスメニューを使います。
  • HP:HP のインクジェットでは印刷品質レポート(Print Quality Report)や印刷品質の診断ページを印刷します。画面付きの機種では、たいてい設定(Settings / Setup)の中のツールやレポートにあります。HP Smart や、Mac では HP Utility からも印刷できます。
  • ブラザー:インクやメンテナンスのメニューからテスト印刷 > 印刷品質(Test Print > Print Quality、表記は機種によって異なります)を選び、印刷品質チェックシートを印刷します。

メニュー名は機種やファームウェアのバージョンによって異なります。正確な手順はお使いの機種のオンラインマニュアルを確認してください。HP、エプソン、キヤノン、ブラザーの各ガイドに手順をまとめています。

パターンの見方

  • すべての線がそろっている:ノズルは正常に出ています。それでも印刷がおかしい場合は、設定、用紙、位置合わせを確認してください。
  • ある色だけ線が少し途切れる、一部が欠ける:その色のノズルの一部が詰まっています。
  • ある色のブロックがまるごとない:そのインクが空か、カートリッジが正しく装着されていないか、その色の経路がひどく詰まっています。
  • 線はあるが段違いやぼやけがある:位置ずれの可能性が高いです。位置合わせテストページを見て、プリンター本体のヘッド位置調整を実行してください。

パターンは機種ごとに違うため、取扱説明書やプリンターの画面に載っている正常・異常の例と見比べてください。

クリーニングは 1 回ずつ、毎回確認する

  1. パターンに途切れがあれば、同じメニューやユーティリティからヘッドクリーニングを1 回実行します。
  2. もう一度ノズルチェックを印刷して比べます。
  3. 改善したが完全ではない場合は、もう 1 回クリーニングしてもかまいません。
  4. 2 回やっても変わらなければ、そこでやめます。キヤノンなどのメーカーはこの場合に強力クリーニングを用意しており、数時間プリンターを休ませてから再試行するよう勧めるメーカーもあります。

クリーニングのたびにインクを使い、廃インク吸収パッドも少しずつ埋まります。ノズルチェックが正常なプリンターをクリーニングしても、インクを無駄にするだけです。

「クリーニング用ページ」について

クリーニング用ページとして配布・販売されているものは、単色のベタが並んでいるだけです。印刷するとすべてのノズルからインクが出るので、何週間も使っていなかったプリンターには役立つことがありますが、診断ではなく、プリンター本体のクリーニングの代わりにもなりません。TestDock では提供していません。ブラウザからクリーニングを開始したり、プリントヘッドの状態を見たりはできないためです。

レーザープリンターにはノズルチェックがない

レーザープリンターはノズルではなく、トナーとドラムを使います。ノズルチェックに相当するのは、操作パネルから印刷する設定ページ、デモページ、印刷品質ページです。レーザーで出るスジや繰り返しの汚れについては印刷のかすれ・スジを参照してください。

よくある質問

ノズルチェックをオンラインで印刷できますか?

いいえ。ノズルチェックは、プリンターのファームウェアが自分のプリントヘッド用に生成するものです。ダウンロードしたパターンは普通のページと同じようにドライバーを通って印刷されるため、どのノズルが詰まっているかは分かりません。

パソコンなしでノズルチェックを印刷するには?

ほとんどのインクジェットは操作パネルから印刷でき、たいていはメンテナンス、ツール、セットアップなどのメニューにあります。画面のないプリンターでは、取扱説明書に書かれたボタンの組み合わせを使います。

ノズルチェックが実行できないのはなぜですか?

よくある原因は、インク残量少・インク切れの警告、用紙やカバーのエラー、一部のエプソン機ではネットワーク接続でドライバーのユーティリティを使っていることです。警告を解消するか、操作パネルからチェックを開始してください。

ノズルチェックはどのくらいの頻度で行えばよいですか?

印刷に途切れ、スジ、色の欠けが出たときや、長期間使っていなかったときだけで十分です。理由なく定期的にクリーニングするとインクを無駄にします。

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