キーボードの入力がおかしい:記号や文字が違うとき
Shift+2 で @ が出る、Z と Y が入れ替わった、文字が数字になる。こうした症状でキーボードが壊れていることはほとんどありません。パソコンが、キーキャップに印字された配列とは別の配列でキーを文字に変換しているのです。このガイドでは、よくある入れ替わりの見分け方、配列の戻し方、そしてハードウェアに本当に問題があるかをテストで確認する方法を説明します。
キーが文字になるしくみ
キーボードは文字を送っているわけではありません。キーの物理的な位置を表すコードを送り、OS が現在のキーボード配列を使ってそれを文字に変換します。同じ位置のキーでも、US 配列では @、UK 配列では " になり、QWERTY では Q、フランスの AZERTY では A になります。システムで選ばれている配列とキーに印字された配列が違うと、どのキーも正常に動いているのに記号や文字が違って出てきます。
キーコード確認では両方を確認できます。code が物理的なキー、key が配列によって生まれた文字です。code は正しいのに key が期待と違う場合、原因は配列です。
よくある入れ替わりを見分ける
- 日本語キーボードで Shift+2 が @ になる、@ キーで [ が出る:日本語(JIS)配列のキーボードが英語(US)配列として認識されています。逆に、US 配列のキーボードが日本語配列として扱われると記号の位置がずれます。
- @ と " が入れ替わり、# で £ が出る:US キーボードを UK 配列で使っている、またはその逆です。
- Z と Y が入れ替わる:ドイツ語やスイスなどの QWERTZ 配列が有効になっています。
- A と Q、Z と W が入れ替わり、数字に Shift が必要:フランスやベルギーの AZERTY 配列が有効になっています。
- アクセントや引用符が次のキーを押すまで出ない:US-International のようなデッドキーのある国際配列が有効です。その配列の仕様で、故障ではありません。
- 別の文字体系の文字が出る:ロシア語やギリシャ語などの入力言語が有効になっています。
- テンキーのないノートパソコンで文字が数字になる:文字キーの上に隠れたテンキーを持ち、Num Lock や Fn で切り替わる機種があります。
配列を元に戻す
- Windows 11:設定 > 時刻と言語 > 言語と地域 を開きます。使っている言語の言語オプションで登録されているキーボードを確認し、キーの印字に合うものを追加し、使わないものを削除します。日本語キーボードの場合は、同じ言語オプションにあるキーボード レイアウト(ハードウェア キーボード レイアウト)が日本語キーボードになっているかも確認してください。タスクバーの入力インジケーターで現在の配列がわかります。Windows キー+スペースでインストール済みの配列を切り替えられ、これが意図せず変わってしまう原因にもなります。
- macOS:システム設定 > キーボード で、入力ソースを編集します。メニューバーに入力メニューを表示すると、どの入力ソースが有効かがわかります。
- Linux のデスクトップ:デスクトップ環境のキーボードや地域の設定に、有効な配列が表示されます。
使わない配列は削除してください。配列が1つだけなら、うっかり押したショートカットで切り替わることはありません。
Num Lock と、数字が違う場所に出る場合
ハードウェアの故障の場合
設定が原因の場合、多くのキーが一貫したパターンで変わります。ハードウェアの故障は見え方が違います。
- キーコード確認で、キーがその位置とは別の物理コードを送る、またはキーボードテストで別のキーが光る。
- 1つのキーを押すと2つの文字や無関係な文字が出る。
- 正しい配列を選んだ別のパソコンでも、同じ間違った出力になる。
こうした症状は、回路の損傷(液体をこぼした後によくあります)や、キーボード側の独自ファームウェア・キー割り当てを示します。キーボードにプロファイルやファームウェアの設定があればリセットしてから再テストしてください。2回入力されるキーはキーボードの二重入力、まったく反応しないキーはキーボードが反応しないを参照してください。
Mac のキーボードを Windows で、またはその逆で使う場合
Apple のキーボードは一部の記号の位置が異なり、PC キーボードの Windows キーと Alt の位置に Command と Option があります。Windows で使うとキーは動いても印字と違う記号が出ることがあり、PC キーボードを Mac で使うと逆のことが起きます。システムにキーボードに合った配列があれば、それを選ぶとほとんど解決します。Apple のキー配置はMac キーボードテストで確認できます。
よくある質問
日本語キーボードで記号の位置がずれたのはなぜですか?
日本語(JIS)配列のキーボードが英語(US)配列として認識されていることがほとんどです。Windows では言語オプションのキーボード レイアウトを日本語キーボードに、Mac ではキーボードの種類と入力ソースを確認してください。
Z と Y が入れ替わったのはなぜですか?
ドイツ語などの QWERTZ 配列が有効になっています。キーボードに合った配列に切り替え、不要なら余分な配列を削除してください。
文字の代わりに数字が入力されます。故障ですか?
たいていは故障ではありません。多くのノートパソコンでは、Num Lock をオンにすると一部の文字キーがテンキーになります。Num Lock をオフにしてください。多くは Fn と Num Lk キーの組み合わせです。
キーボードテスターに違う配列が表示されます。キーボードの故障ですか?
いいえ。キーボード配列図は、ブラウザが情報を提供する場合は現在の配列に合わせ、そうでなければ US の表記を使います。大事なのは、正しい物理位置のキーが光るかどうかです。
関連するテスト
- キーボードテストすべてのキーを押して反応を確認できます。ANSI・ISO・Mac 配列に対応しています。
- テンキーテストテンキーのすべてのキーを押して反応を確認できます。Num Lock の状態も表示します。
- Mac キーボードテストMac のキー名で表示するキーボードテスト。MacBook のキーボードと Magic Keyboard に対応しています。
- 同時押しテスト複数のキーを同時に押して、キーボードがどの組み合わせまで認識できるかを確認できます。
- チャタリングテスト2回入力されるキーを見つけます。入力ごとに時間を計り、指では不可能な速さの連続入力を検出します。
- キーコード確認任意のキーについて、ブラウザが報告する key、code、keyCode、location、修飾キー、リピートを表示します。
- スペースキー連打5~60秒でスペースキーを何回押せるか計測します。押しっぱなしはカウントされません。
- Chromebook キーボードテストChromebook の配列で表示するキーボードテスト。検索キー、最上段のキー、矢印キーを確認できます。